吊り足場は作業環境が特殊で、特に狭い場所や高所での作業に適した足場です。
例えば、 狭い都市部のビル。
都市部の高層ビルやオフィスビルだと周囲に建物が密集している場合があるため、そうなると足場を組み立てるスペースが限られます。
こうした場所だと、地面に足場を組むことが難しいケースがあります。
吊り足場なら、ビルの屋上や上階に設置されたワイヤーロープやクレーンを利用して吊り下げることができます。
足場を組み立てるスペースが限られていても、作業員が安全に外壁や窓ガラスの清掃、塗装、修理作業を行うことができます。
他には高速道路や橋梁作業でも吊り足場が導入されます。
橋の下部や高架部分は地上から直接作業するのが困難で、広い足場を組み立てるのが難しい場合があります。
吊り足場は、橋脚や上部構造物の下に吊るす形で設置されます。
高速道路の下にも道があって車が走っている、なんてケースもありますから吊り足場を使用することで道路を占有せず、安全に作業を行うことができます。
橋梁の下側や両端の点検、補修作業を行うために利用されます。
特に交通量が多い高速道路では、路面に直接足場を組むと交通の妨げになるため、吊り足場が有効です。